サッカー日本代表感想

短期間でよくぞここまで仕上げた、というのが正直な感想。とにかく各選手の動きの連動性が素晴らしかった。オシムの言う「考えながら走るサッカー」は現時点ではまだ「悩みながら走るサッカー」という段階だけれども、それでもプレイの1つ1つに明確な意思が感じられ、コンセプチュアルな試合運びに終止。可能性を感じられる、という意味では満点に近い内容だっと思う。
攻める上で1つ重要なポイントになっていたのが、ロングボール。サイドライン際へのロングフィードから攻撃を展開する、というシーンが何度もあったけれど、その時のフィードの精度、受け手のポジショニング、次への展開のための各選手の動き、いずれも質が高く効果的な攻撃の形を作っていた。
もう1つ目立ったのはワンタッチでの繋ぎ。多分ハーフタイムの時にオシムからの指示があったんだろうけれど、後半幾つかの場面で見られた連続でワンタッチで繋ぐシーンが実に良かった。パスの出し手のスキルもあったけれど、それ以上に受け手やそれ以外の選手の動きが実にスムーズ。複数の選手が同じヴィジョンを持ってプレイをしてるからできることなんだろうけれど、その意識の共有ができてることが現時点で何よりも重要。ここは手放しに賞賛していいと思う。ホント、短期間でよく仕込んだよ。偉い。
終盤のスタミナ切れは仕方なし。寧ろ、その状態でもきっちり無失点に抑え、かつ攻撃の形もある程度作れたことが収穫でしょ。これから改善していけばいい。