ミュージックステーション感想

タッキー&翼 "Ho! サマー"
他のジャニーズの連中に比べて曲に恵まれてないなーという感じ。あと、主役の2人より目立ってるダンサーの男の子がいたりして、その辺にジャニーズの掟みたいなものが感じられて面白かった。


サザンオールスターズ "DIRTY OLD MAN 〜さらば夏よ〜"
凄い。素で感動した。まず曲がいい。夏のサザンらしい軽めのアレンジは、ヴォーカルの演技力を引き立てるのに実に効果的。控えめに響くピアノや、サビでのストリングスの使い方もマル。そして何よりパフォーマンスが圧巻。客のフリしてたダンサーが一斉に正面を向いて踊りだす瞬間のインパクト、あれは反則でしょ。もうね、笑いしか出てこないもん。ゆったりとした曲に合わせて踊る300人のダンサーの華やかさとユルさ、全てを仕組んだ張本人のくせしてそ知らぬ顔してスケベ中年男を演じる桑田佳祐。何から何まで最高です。サービス精神の塊っぷりに敬服。このファンサービス精神とセンスの良さを見習うべき音楽関係者は、日本に何万といるはず。


SMAP "スペシャルメドレー"
"Dear Woman"は何度聴いてもいい曲。いかにも平田祥一郎らしいハウス風味のトラックは軽やかさと華やかさがあって、しっかりとしたグルーヴとポップスとしての親しみやすさが共存できてる。"Nai Yai Yai"は初めて聴いた曲だけど、これもいい。2ステップっぽいリズムとジャジーなピアノの絡みが気持ちいい。最近のSMAPは、クラブミュージック色が強いんだなー。そういや、Boom Boom SatellitesSpace Cowboyがリミックス作ってたりもしたっけ。


Every Little Thing "スイミー"
あー、ダメだこりゃ。ヴォーカルは何でこんな歌い方になったんだ。歌い方が作為的すぎて萎えるし、作為的な声と素の声が入れ替わる瞬間のギャップにはもっと萎える。はっきり言ってヘタクソ。曲も悪い。無駄に自己主張をするギターとか、ホント意味が無いし。もっと真っ直ぐやればいいのに、曲も歌も。"Time Goes By"が何故大ヒットになったのか、よく考えようよ。


Daniel Powter "Bad Day"
正直、何でこれがそんなに売れてるんだろうという感じ。薄いよなぁ曲も詞も。まあ人の良さは伝わってくるし、丁寧で誠実な曲の作りもいいと思うんだけれど、それ以上の何かがあるわけでもなく。これが売れるんだから、アメリカ国民もお疲れってことなんだろか。


レミオロメン (曲名失念)
疾走感のあるポップナンバー。イントロでのギターのフレーズに「おっ」って思ったけど、Aメロになると主張が弱くなってガッカリ。いいフレーズ構築のセンスを持ってるバンドなんだから、もっとギターで押してもいいと思うんだけどなー。ひたすら真っ直ぐな曲の作りやヴォーカルの歌い方には好感が持てるけれど、ちょっと歌詞もパフォーマンスもファンサービスを意識しすぎてぎこちなくなっている印象。サザンとは逆に、このバンドはもっと自分の世界に浸っていいと思う。そうしても自己満足で終わってしまわないだけの知的さと真面目さがあるだろうし。